先日玉三郎の「壇ノ浦兜軍記」阿古屋を御園座に見に行ってきた。
実は建て直してから初めての御園座である。
そして、玉三郎の舞台も直に見るのは初めてなので
期待度120%で挑みました。
歌舞伎って高いのね。そう思うとフラ・ラナキラは人数の割には安い。
しかし・・・・あの装置と華麗なる着物とスタッフを考えると
妥当なのかも。それに、究極まで精進された芸には値がつかない。
すぐ横の花道から玉三郎が出てきたときにはそのオーラに
身震いがした。超絢爛豪華な花魁の出で立ちである。
こんな花魁がいたら、その美しさや気迫に誰も
近寄れないのではないでしょうか。
阿古屋は、お琴、三味線、胡弓の名手で順番に奏でていく。
問題は・・・・阿古屋の気持ちが伝わって来ず感動しなかったこと。
(これは何度も見るといいらしい。勉強不足かも
あるいは、席が遠すぎる!!一番高い席なのに
どこかの〇〇クラブや〇〇協会が買い占めているようだ)
そして、お琴、三味線の名手に感じなかったこと。
(恐らく、お琴、三味線をじっくり聞いた経験がないせいです)
胡弓はすごく良かったです。引き込まれました。
(おこがましいよね。すいません)
女型の所作の美しさは素晴らしかったです。
お人形のように見えました。
小さな所作でも全てが絵になります。
71歳なのに1ケ月もこの重い衣装で舞台を務める気迫に
感動を覚えます。
まだ体力がいっぱいの頃の踊る玉三郎を見たかったな〜。
「鷺娘」とか見たかったです。こればかりは悔やまれます。
歌舞伎は夢の世界に連れて行ってくれる劇場なのかもしれませんね。
中高年の女性が多く、お連れの男性が眠っているのも
お見かけしました。
うちの夫・・・「次回からは他の人と行ってね」だってさ。
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