みるくゆがふ を動画にする際に、八重山諸島のことを
調べてみた。
沖縄より400〜500kmも離れているので、沖縄のような
ひどい戦争の惨状はないと思っていたが・・・
日本軍による酷い命令で、マラリアに罹患し死亡した人が
とても多くいるとわかった。
「戦争マラリア」と呼ばれていたようです。
「鬼はアメリカ軍でなく日本軍だった」と。
多くの住民がマラリアの発生する地域に移住させられ
島の牛や、馬、豚、山羊、鶏は全て屠殺命令が下り、
戦争が終わって帰ってきても放置の農地は雑草に覆われ
家畜もなく、住民は飢えとマラリアに苦しんだのだ。
名前を偽っていた山下軍曹(実名は酒井)が横暴な
命令を発していたそうです。
ある文献では
「もはや酒井軍曹は軍命を忠実に実行しているのではなく、住民を暴力で屈服させ服従させることだけが目的となっていたともいえるだろう。酒井軍曹は波照間島に派遣される前は西表島にいたが、そこでは非常におとなしい性格だったといわれている。また波照間島で酒井軍曹が豹変し住民を脅し始めた時でも、旅団本部から上級の軍人が来ると、酒井軍曹はおどおどしていたともいわれる。パーソナルな問題に全てを還元するのは気をつけなければならないが、本来は気弱な人物が絶対権力者として離島に配置されたことにより、一気に自己の内面の暴力性が発動されたという部分もあるのではないだろうか。」
とある。戦争は恐ろしい。人を変えてしまう。
酒井喜代輔は、戦後、滋賀県在住し、 機会メーカー会長などをへて、1997年死去した。
戦後も波照間島を3度訪れたが、3度目には住民から抗議文を叩きつけられたようだ。
もう来るな!ということでしょう。
戦後、どんな神経で生きていたのか。
ネットでの情報なので鵜呑みにはしないが、 NHKでも取り上げられ、池上彰の番組でも取り上げられているので、事実だろう。
あまりにも残酷な八重山諸島の住民の歴史や、沖縄の歴史に唖然とするが、これは知るべき日本の歴史である。
社会の時間にもっと教えてほしかったな〜と思う。
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