おかしい・・・
この年齢なら、フラの先輩方は以前私と同じ年齢の時は、
ハツラツとしていた。
なのに、私は結構疲れている。
ワクチンの後、腕の痛みもあったが、結構身体がだるかった。
土日も、孫たちだけで初めて泊まっていったせいで
これも結構疲れた。
おまけに読んでいる本がいけないのか・・・
内容を忘れてしまってもう一度、島崎藤村の「破戒」を
読みだした。
この本の内容は「破壊」でなく「破戒」つまり父の戒めを
破ってしまう事である。
(父から決して人にはいうなと言われた穢多出身
であることをばらしてしまう)
実に重苦しい内容で、主人公の気持ちに入り込んでしまい
ドキドキが止まらない。
こんな重い内容の本を選んでしまい、しまった!!
と思いつつ最後まで読んでしまうしかない。
最後はハッピーエンドだったっけ?
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私が学校で教えられた、士農工商の下に穢多・非人が
置かれたという説は違っているらしい。
今は「武士・百姓・職人・商人・穢多は社会を
構成する中心的な身分」という事で仕事の種類分け
らしい。身分制度ではなかったようだ。
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でも、「橋のない川」「破戒」などを読むと日本での
被差別部落の酷い差別を知ることになる。そして
ごく最近までその差別が続いていたことも知る。
日本の歴史を知るためには避けては通れない事実だが
身体が弱っているときに読むと結構辛い。
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この本の前には、「藤田嗣治の生涯」を読んだけど、
これは面白かった。彼の生涯を知るにつけ
壁にかかっている「猫」のエッチング版画が
愛おしくなる。
フジタが日本国籍を捨て、フランス人になった気持ちを
思うと、人一倍「日本人」に固執していた彼の
心の叫びを感じる。画家とは自分の作品をとにもかくにも
人々に愛されたいものなのだ。
私も彼の「猫」を一生大切にするね。
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次はもうちょっと気楽な本を読もう。
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